鳥羽の民話、アニメで伝承 「海女のトモカヅキ」が完成

【中村市長(右)にアニメのDVDや認定証を手渡す沼田さん(中央)と平賀館長=鳥羽市役所で】

【鳥羽】三重県の鳥羽市に伝わる民話を題材にしたアニメーション「海女のトモカヅキ」が完成しこのほど、鳥羽市役所で中村欣一郎市長らに披露された。一般社団法人日本昔ばなし協会と日本財団が、全国各地の海にまつわる民話を選定してアニメ化し、次世代へ伝える取り組み「海ノ民話のまちプロジェクト」の一環として制作。県内を舞台にした作品は初めてという。

【「海女のトモカヅキ」の一場面(日本昔ばなし協会・日本財団提供)】

海ノ民話のまちプロジェクトは、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の一環として平成30年から実施。全国から海の民話を募り、審査で選ばれた作品をアニメ化し、民話が伝承されている地域を「海ノ民話のまち」として認定している。昨年度までに42作品が作られ、本年度は25作品が制作された。

「海女のトモカヅキ」は菅島の海女の提案を受けて昨年4月に実行委員会を立ち上げ、同協会の代表理事で監督を務めた沼田心之介さんらが地元の海女や実行委員会の意見を参考にしながら制作を進め、海女を海の底に引きずり込むとされる海の妖怪「トモカヅキ」を通じて、欲を出すことを戒め海の危険性を伝える物語を5分30秒にまとめた。

報告会には、沼田さんや実行委員長を務める海の博物館の平賀大蔵館長らが出席。沼田さんが中村市長に「海ノ民話のまち」認定証や完成したアニメのDVDなどを手渡した。

アニメを鑑賞した中村市長は「子どものころから聞いていた話がリアルに描かれている」、沼田さんは「海の怖さを見てもらい、そこに含まれる学びを感じてもらいたい。海女の文化も知ってもらえれば」と話していた。

市は今後、市内の小中学生や園児らが鑑賞する機会を設ける予定。来月4日には、海の博物館で上映会とフィールドワークを開く。アニメは海ノ民話公式サイトで見ることができる。

【「海女のトモカヅキ」を見ることができる海ノ民話公式サイトのQRコード】