金融経済、すごろくで学ぶ 津財務事務所、昴学園高で出前授業 三重

【ライフサイクルゲームを進める生徒ら=多気郡大台町の昴学園高校で】

【多気郡】東海財務局津財務事務所は15日、第一生命保険三重支社と協働して三重県大台町の昴学園高校で金融経済教育の出前授業を開いた。1年生68人が受講し、生徒らが「ライフサイクルゲーム」を体験した。

ライフサイクルゲームは第一生命保険が開発した消費者・金融保険教育教材で、プレイヤーがすごろく形式でゴールを目指しながら生活や金融、保険について学ぶもの。

生徒らは駒を進める中で、結婚や住宅購入、出産など人生の節目となる出来事のほか、病気やけが、さらにはクレジットカードの悪用などリスクやトラブルにも見舞われながら、その対応策となる保険加入や消費者センターへの相談、株式や投資信託による資産形成などについて学んだ。

授業を受けた同校の井上貫志さんは「今まで身近なこととして考えていなかった保険や投資について楽しく学ぶことができた。今後に生かせるようにしたい」と感想を話した。

橋本昌幸校長は「今後が不透明な時代の中で、生徒らたちが必要な知識を持って主体的に動けるようになってほしい」、授業にあたった同局の平光徹理財課長は「成人を迎える前に、お金についての知識や判断力を養う機会としてもらえれば」とそれぞれ期待した。