2024年1月13日(土)

▼週明けの1月15日、いよいよ米大統領選挙の予備選が始まる。アイオワ州の共和党コーカスだ。バイデン対トランプの超高齢対決でシラケムードのなか、ニッキー・ヘイリー候補(元サウスカロライナ州知事)の躍進に注目が集まっている

▼刑事裁判を四つも抱えながら各種世論調査でダントツのトランプだが、昨年暮れからヘイリーがじわじわと差を詰め、これまで2番手だったデサントス候補を逆転する勢いとなっている。もしデサントスが3位となれば、トランプを嫌う共和党穏健派が一気にヘイリー支持に回る

▼ヘイリーは「トランプ氏では本選でバイデン氏に勝てない」と訴えてきた。政治資金の問題も昨年11月に大富豪コーク氏が支持を表明して解決。次の予備選ニューハンプシャー州では事前調査でトランプに4ポイント差に迫り、その次のサウスカロライナ州は地元だ

▼トランプだと日米同盟、NATOからの離脱、ウクライナ支援打ち切り、パリ協定再離脱が懸念されるが、ヘイリーならそれはない。しばしば大波乱が起こる米大統領選。初の女性大統領誕生はあるのか? 3月初旬のスーパーチューズデーが注目だ。