白ネギの出荷最盛期 生育順調、甘み増す 鈴鹿・三重

【等級別の白ネギをトラックから降ろして仕分ける生産者やJA職員ら=鈴鹿市津賀町の鈴鹿西部カントリーエレベーターで】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市津賀町の鈴鹿西部カントリーエレベーターでこのほど、JA鈴鹿白ネギ部会による白ネギの出荷が最盛期を迎えた。出荷は3月まで続く。営農指導員の村嶋峻介さんは「寒くなり甘みが増した旬の『鈴鹿の白ネギ』をぜひ食べて」と呼びかけた。

鈴鹿の白ネギは「鈴鹿おろし」の寒風を受けて育つため、甘みが強いのが特徴。県内生産の約8割を占める。出荷のピークは12月下旬から1月末ごろという。

27日は24戸の農家が、等級別に分けた3キロ入りの箱、計3680箱を青果物出荷場に持ち込み、JA職員とともに仕分けた。生産者の一人、同市広瀬町の堀田涉さん(30)は「愛情を込めて育てた。『甘くておいしい』という声がうれしい。鈴鹿の白ネギの魅力が多くの人に伝われば」と話した。

仕分けた総量11トンの白ネギは同日、トラックで四日市市の市場に配送した。

JA鈴鹿によると、ことしは台風の影響もなく、順調な生育が続き、出荷は好調という。11月上旬から出荷が増え始め、27日現在で約151トン。今年度は前年より約30トン多い約360トンの出荷を見込む。

同部会は平成24年に5戸の農家で設立し、現在は48戸が加入する。作付面積は17・2ヘクタールで県内1位。