コロナ前の水準には戻らず 体力テスト三重県内、小学男子除き前年度下回る

スポーツ庁は22日、小中学生を対象とした本年度の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(全国体力テスト)の結果を発表した。三重県内の体力合計点は、小学生男子を除いて前年度を下回った。小中男女とも新型コロナ拡大前の水準には戻っていない。

県教委によると、調査は4月から7月にかけて実施した。県内からは1万4319人の小学生と1万3545人の中学生が参加。上体起こしや50メートル走など、8種目の成績を点数化した。

調査結果によると、体力合計点の県内平均は、小学生の男子が0・06ポイント、小学生の女子は0・11ポイント、それぞれ全国平均を下回った。中学では男子が0・19ポイント上回ったが、女子は0・06ポイント下回った。

前年度との比較でも、県内の小学生男子は改善したが、小学生の女子と中学の男女は低下。体育の授業を除く1週間の運動時間が420分以上と答えた児童生徒の割合も、小学生の男子を除いて低下した。

福永和伸県教育長は「全国と同じく、県内の体力合計点や運動時間はコロナ禍前の水準に戻っていない。子どもの体力が低下していることに危機感を持ち、運動時間の確保や授業の工夫に努める」と話した。