障害者8人、自由に描く 亀山市立図書館で絵画展 三重

【アトリエ・エピの森さん(右端)と出展者の皆さん=亀山市御幸町の市立図書館で】

【亀山】三重県亀山市は、人権の日の10日、同市御幸町の市立図書館多目的室で、「アール・ブリュットの表現者たち展in亀山」を開催した。15日まで。午前9時―午後8時。火曜休館。

アール・ブリュットとは、フランス語で「生(き)き芸術」の意味。美術教育を受けていない人が、既成の表現法にとらわれず、自由に制作した作品のことをいう。

亀山で初の試みとなる同展には、同市天神4丁目の子ども絵画教室「アトリエ・エピ」(森敏子主宰)に通う、9―44歳の障害者男女8人が描いた、「原始時代を生きた生命体」や「カラフル」、「クリスマスツリー」など計14点を展示した。

鈴鹿市在住の小林憲史さん(31)は「半年かけて描いた。作品からエネルギーが伝われば」、亀山市在住の神野魁さん(21)は「頭の中でイメージした図案を、手の動くままに自由に明るい色で描いた」と語った。

市障がい者支援グループ職員は「年齢を問わず多くの市民らが利用する図書館で、作品展を初めて開催することができました」とし、「ぜひ、8人それぞれが自由な発想で表現した作品を見に来てほしい」と話していた。