知事賞に山本さん 志摩で三重県真珠品評会、3年連続受賞

【県知事賞に輝いた真珠を紹介する山本さん=志摩市商工会館で】

【志摩】三重県志摩市阿児町鵜方の市商工会館で12日、県産真珠の今年の出来栄えを競う「第16回県真珠品評会」が開かれ、片田真珠養殖漁協所属の山本太さん(47)が知事賞を受賞した。山本さんは一昨年の受賞、昨年の片田真珠研究グループでの受賞に続き、3年連続で知事賞を受賞する栄誉となった。

真珠の品質向上と三重ブランドの真珠の魅力をPRするため、県真珠養殖連絡協議会(山口健司会長)が開催。今年は県内各地区で浜揚げされた真珠のうち51点について光沢や色目、巻きなど6項目を審査し、質の高い7点を選んだ。

表彰式では、山口会長が「来年以降も厳しい状況は続くが、生産者間で情報を共有して、過酷な状況を乗り越えていければ」などとあいさつ。県農林水産部の伊藤徹次長や橋爪政吉市長ら5人が受賞者に表彰状と記念品を手渡した。出品された真珠は一般公開された。

山本さんは「今年は受賞できると思っていなかったのでうれしい。貝が大きくなっていかない中で、貝に合わせて作るのが難しかった。受賞した真珠は、核を入れた時期の割には巻いているのが評価されたのでは」と話した。他の受賞者は次の皆さん。かっこ内は所属漁協。

志摩市長賞=五ケ所研究会(三重県)▽県真珠養殖連絡協議会長賞=佐藤珠樹(立神)▽県真珠振興協議会長賞=山本栄樹(三重県)▽真珠新聞賞=橋爪豊(同)▽優秀賞=波切真珠研究会(同)濵口隆也(船越)