8年ぶりに「みえ女性議員フォーラム」、「女性と食」テーマに討論

【みえ女性議員フォーラムのパネルディスカッションで、食に関する取り組みを紹介する女性ら=津市一身田上津部田で】

女性の政治参画を促す「みえ女性議員フォーラム」が10日、三重県総合文化センター(津市一身田上津部田)であった。「女性と食」をテーマにしたパネルディスカッションがあり、県内で農業やレストランを営む女性ら3人が取り組みを紹介した。

県内の女性議員らが開催し、16回目。平成26年に開かれて以降は新型コロナウイルスの感染拡大などを受けて中断しており、この日は9年ぶり。県内の女性らを中心に約120人が参加した。

パネリストは松阪市で農家レストランを営む松倉敬子さん、志摩市できんこの加工などを手がける森川まさるさん、JAみえ女性連絡会議の服部洋子前会長。末松則子鈴鹿市長がコーディネーターを務めた。

松倉さんは「特に女性は食の安全に対する関心が高い」とし、服部さんは「やっぱり自分たちが作った食べ物が最も安心」と強調。森川さんは「若い人が農業をしたいと思える政策を進めてほしい」と訴えた。

これに先立ち、東大院の鈴木宣弘教授が「日本の食料は大丈夫か?」と題して講演。食料自給率の低下や食の安全性に対する懸念を示した上で「特に女性が中心となって食を守ってほしい」と呼びかけた。

一見勝之知事や中森博文副議長、徳島県議会の岡田理絵議長らが来賓で出席。岡田議長はあいさつで「女性や若者は議員になるハードルが高い。どうクリアしていくのかは全国共通の問題」と訴えた。