松阪茶4社が共同開発 深蒸しティーバッグ 15日から販売

【新商品のティーバッグを披露する松倉代表取締役(右から2人目)と竹上市長(同3人目)ら=松阪市役所で】

【松阪】深緑茶房(三重県松阪市飯南町粥見)の松倉大輔代表取締役ら松阪茶生産の4社は8日、同市役所で竹上真人市長と面会し、共同開発した4社ブレンド深蒸し茶ティーバッグを披露した。15日から県内のマックスバリュ全店で販売する。

深緑茶房は、同市が公募で1社を選び、商品開発から販売促進まで伴走支援するハンズオン支援事業の対象企業に選定された。松阪茶を盛り上げるため、同業の茶来まつさか(同市飯南町粥見)、ヤマキ高橋製茶園(同市飯南町向粥見)、茶工房香肌(同市飯高町赤桶)と連携し、深蒸し茶の新商品開発に取り組んできた。

深蒸し茶は通常の2、3倍長く蒸し、茶葉に含まれる成分を侵出しやすくする。渋みが少なく甘みがあり、まろやかさが特長。

販売ではマックスバリュ東海と、同市と包括連携協定を結ぶ卸売業の国分中部(名古屋市)が協力。ティーバッグ10個入りを税別698円でマックスバリュ東海の県内全店48店舗で売り出す。生産者の直売所では1個税別150円で扱う。

松倉代表取締役は「松阪茶をブランド化できないかという声が今まで何度もあったが実現できなかった。販売まで一貫した流れができうれしい」と喜び、「ブレンドのティーバッグはそれぞれの良さが引き出され最高の出来」とアピールした。

竹上市長は「4社の協働がハンズオン支援選定の一番の評価ポイントだった」と語り、お茶を飲んで「非常においしい。10個入りはお得ですね」と激励した。