しめ縄づくり、新年の幸せ願い 四日市で講座

【出来上がったしめ縄を手にする参加者ら=四日市市西浦の中部地区市民センターで】

三重県四日市市西浦の中部地区市民センターで8日、「迎春しめ縄づくり講座」があった。同市波木町の農業伊藤頼夫さん(82)の指導で13人が新年の幸せを願いながら大小2種のしめ縄をなった。

伊藤さんが7月に青刈りしたワラに霧吹きで適度に湿り気を加え、足指でワラの根元を押さえながらしめ縄をなって見せ「右手を手前に引いて」「左ないで、扇を広げるように」など参加者に丁寧に手ほどきをしていた。

何度もほどいてはより直して悪戦苦闘する人もおり、伊藤さんに要領を教わりながら、赤米の稲穂や御幣、松竹梅、福扇などを飾って仕上げていた。

同市赤堀新町の石井和明さん(70)は「初挑戦だったが何とか形になった。立派なしめ縄を家族に自慢できます」と話していた。