「玉城」が縁で姉妹都市盟約 三重県玉城町と沖縄県南城市

【姉妹都市盟約を宣言する玉城町と南城市の関係者ら=玉城町勝田の保健福祉会館ふれあいホールで】

【度会郡】同じ漢字を使う三重県玉城町と沖縄県旧玉城村(たまぐすくそん、現南城市)が今年、姉妹都市盟約締結30周年を迎えたことを受け、両市町の友好と親善を深め地域振興を図ろうと、同町と南城市が改めて姉妹都市盟約を結ぶことになり、同町勝田の保健福祉会館ふれあいホールでこのほど、両市町の関係者が出席した宣言式があった。来年2月には南城市で姉妹都市盟約調印式を開く予定。

同町と旧玉城村は全国で唯一、同名町村として昭和60年から、観光や教育、文化、産業など幅広い分野で交流を深め、平成五年11月12日に姉妹都市の盟約を結んだ。平成18年の市町村合併で玉城村が南城市となってから交流が減っていたが、同締結30周年を機に改めて南城市と盟約を結ぶことにした。

この日は、同町を訪れた南城市の古謝景春市長や中村直哉議長ら14人と、町関係者や町民約百人が宣言式に出席。辻村修一町長と古謝市長が同町の伝統工芸品「擬革紙」を使った姉妹都市盟約宣言書を交わした。同町の伝統芸能「玉丸城太鼓」や琉球古典音楽も披露され、会場を盛り上げた。

古謝市長は「自然や歴史、文化を生かした観光まちづくりや教育への取り組みは両市町の共通点だと思うので、これからも相互に連携し、発展していけると期待している」、辻村町長は「市民や町民が一緒になって盛んな交流が続くことを願っている」と話した。