志摩市長が病院長パワハラおわび 懲戒処分、信頼損ね 三重

【記者会見をする橋爪市長=志摩市役所で】

【志摩】三重県志摩市の橋爪政吉市長は29日の定例記者会見で、志摩市民病院の40代の男性病院長が元事務長にパワーハラスメントを行ったとして、17日付で停職1カ月の懲戒処分となったことに関し、「市民の皆さんの命や健康を守る市民病院の職員がハラスメント行為により、信頼を損ねたことを深くおわび申し上げる」と頭を下げ、「職員の綱紀粛正や服務規律の確保を徹底し、信頼の回復に努める」と話した。

市によると、病院長は平成31年3─4月、院内で元事務長に「あほか、お前は」「どこをどう変えたらあなたのような人間に会話ができるかを聞きたい」といった暴言や人格を否定する発言をしたとされる。

昨年4月に病院の全職員135人を対象に実施したハラスメントアンケート調査で、30人が不適切な行為を受けたと回答。記名があった7人に聞き取りして状況を確認した。市は今後、相談しやすい環境づくりや相談窓口の周知をしていくという。

橋爪市長は「まずは職場環境の改善に取り組んでいく。今回のことを重く受け止め、職務命令として病院長と話す機会を設けたい」と話した。