拳銃強盗を想定し訓練 三井住友信託銀行四日市支店

【拳銃とバールで脅して金を要求する強盗犯=四日市市諏訪町の三井住友信託銀行四日市支店で】

【四日市】三重県警四日市南署は28日夕、同市諏訪町の三井住友信託銀行四日市支店で、金融機関対象強盗を想定した防犯訓練を実施した。署員四人と同支店職員30人が参加した。

強盗犯役の署員が模擬凶器の拳銃とバールを手に侵入。「手を挙げろ、殺すぞ」と発砲しながら脅した。職員に「金を入れろ」とバッグを差し出し、一度受け取った後、再度、「少ない、もっと入れろ」と要求した。

職員は110番緊急通報ボタンを押し、金を入れたバッグを渡した後、カラーボールを持って逃走する犯人を追う訓練をした。また、犯人の身長や服装、年格好、逃げた方向などを確認し、現場保存の対応もした。

古屋武支店長(52)は「事態発生時の優先事項再確認の機会となった。定期的な訓練を実施していきたい」と話していた。

同署生活安全課長は「警官到着までの時間稼ぎも大事だが、一番大切なのは皆さんの命です。犯人は下見をしている可能性があり、平素から声かけを徹底するなど、狙われない環境作りにも努めていただきたい」と総括した。