半泥子と千歳山荘スポット 30日から県総文で展覧会

【展覧会「半泥子のワンダーランド千歳山荘」のチラシ】

【津】三重県津市出身の実業家で芸術家として知られる川喜田半泥子(明治11―昭和38年)の旧宅復元に取り組む「半泥子と千歳山の文化遺産を継承する会」と津文化協会は11月30日―12月6日、同市一身田上津部田の県総合文化センター第一ギャラリーで展覧会「半泥子のワンダーランド千歳山荘」を開く。2日午後1時半から同センター小ホールで講演会「半泥子の千歳山荘と大山崎聴竹居」がある。いずれも入場無料。12月4日は休館。

同会は半泥子が大正期に津市垂水の千歳山に構え、文化創造と交流の場として栄えた山荘をよみがえらせようと活動する。展覧会は半泥子や千歳山について多くの人に知ってもらう目的で開いている。

展覧会では同山荘の和館に使われていた杉戸やふすまなどの建具を展示。半泥子の茶道具による茶室のしつらえと呈茶(千円)のほか、協賛行事として「三重の美術家によるチャリティ美術展」がある。

講演会は三重大学名誉教授の菅原洋一氏が「半泥子の愛した千歳山」、聴竹居倶楽部代表理事の松隈章氏が「半泥子の千歳山荘と大山崎聴竹居~ワンダーランドを受け継ぎ、活(い)かす」と題してそれぞれ話す。事前申し込み不要で当日先着順。問い合わせは同会事務局=電話090(1236)1144=へ。