不倫問題の教頭異動はなし 三重県教委が承認、新任教頭を配置2人体制

多数の女性と不倫関係にあったとして市民から配置転換を求める声が相次いでいる津市立香良洲小の男性教頭(58)が病気休暇を取得していることを受け、県教委は27日の定例会で、同校に新たな教頭を充てる12月1日付人事異動を承認した。一方、男性教頭は異動させず、同校の教頭は2人体制とする。

県教委によると、男性教頭は10月11日から病気休暇を取得し、出勤していない。来年3月末までの療養が必要とする診断を受けているという。県教委は男性教頭の病名や病状を明らかにしていない。

県教委は今月中旬に津市教委から内申を受け、人事異動を決めた。「長期間の教頭不在は学校の運営に支障がある」と判断した。新たな教頭には、津市教委教育研究支援課の天田章子主幹(51)を充てる。

関係者によると、この男性教頭は少なくとも8人の女性と不倫関係にあったとされる。市民らは「子どもを守る学校で働く資格はない」などとし、男性教頭の配置転換を求める署名運動を展開している。

県教委教職員課は今回の人事異動について、男性教頭の配置転換を求める声が相次いでいることを受けた対応ではないと説明。「あくまで男性教頭が病気休暇を取得していることを踏まえて決めた」としている。

また、県教委は県立特別支援学校西日野にじ学園の佐藤千夏教頭(57)を県立盲学校の教頭に転任させる12月1日付人事異動も承認した。盲学校の教頭を務める男性の病気休職が続いていることへの対応。