地域課題解決へFC伊勢志摩と協定 玉城町 農業や福祉5項目

【連携協定を締結した辻村町長(左)と小倉理事長=玉城町原のアスピア玉城ふれあいの館で】

【度会郡】三重県の玉城町はこのほど、東海社会人サッカーリーグ1部の「FC伊勢志摩」と連携協定を締結した。両者が協力し、同町の農業が抱える担い手不足や農業従事者の高齢化など地域課題に取り組んでいく。

FC伊勢志摩は県中南部地域からJリーグ入りを目指す社会人サッカークラブとして、平成24年に発足。同地域を拠点に活動し、スポーツを通じた地域貢献にも力を入れていることから、同町が地域課題解決に向け、協力を呼びかけた。

小倉隆史理事長や選手らは、同町勝田の玉城ふれあい農園(野口長一代表)でイチゴの苗の定植作業を行い、地域のイベントにも参加。野口代表によると、今後はイチゴの収穫を予定しているという。

今回はさらなる連携強化を図るために協定を締結。同町のPRや地域活性化、スポーツ・健康、子ども・福祉など5項目に取り組むことを協定に盛り込んだ。

同町原のアスピア玉城ふれあいの館で締結式があり、辻村修一町長と小倉理事長が協定書を交わした。

辻村町長は「玉城町の重要な産業である農業の振興にこれからも長く協力してもらいたい」と期待を寄せた。小倉理事長は「お互いに協力し合いながら農業もスポーツも活気づけていきたい」と話した。