児相の対応検証へ 鈴鹿の男児置き去りで、三重県知事会見

一見勝之三重県知事は22日の記者会見で、男児(11)を鈴鹿市のアパートに置き去りにしたとして、母親(38)が保護責任者遺棄容疑で逮捕された事件を受け、児童相談所の対応を検証する考えを示した。

一見知事は会見で、近く会議を開いて子ども・福祉部に対応の検証を指示すると説明。「児童相談所の対応が良かったのかどうか、アパートでの見守りが適切だったのかどうかを検証する」などと語った。

また、子ども・福祉部が「児相の対応に問題はなかった」と説明していることには「担当部(の認識)」と指摘。「広く議論しなければならない。専門家の意見を聞いた方が良いかもしれない」と語った。

県などによると、母親は10月15日から約3日間、男児を置き去りにしたとされる。児相は事件の約1カ月前にネグレクト(育児放棄)を把握したが、当時は男児に拒まれたことから一時保護をしなかった。