白子高生「いじめ防止」呼びかけ 駅前で啓発グッズ配る

【いじめ防止啓発のポケットティッシュを配る有志生徒ら=鈴鹿市白子駅前の近鉄白子駅西口付近で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市白子4丁目の県立白子高校の生徒30人が21日、最寄りの近鉄白子駅西口付近で、いじめ防止を呼びかけるオリジナル啓発ポスター入りのポケットティッシュ600個を配布した。

県教委が定める「いじめ防止強化月間(4、11月)」の取り組みの一環として実施。いじめを社会全体で考える問題と捉え、多くの人に考えてもらうきっかけにしてもらおうと、同校による駅での啓発活動は初めて。

オリジナルの啓発ポスターは3種類あり、立候補した1年の篠原康晴さん(16)、2年の太田遊さん(17)と田場響さん(17)の3人が、それぞれ夏休みに描いた。

【(左から)太田さん、篠原さん、田場さんが描いたいじめ防止啓発ポスターの作品=鈴鹿市白子4丁目の県立白子高校で】

この日は生徒会を中心とした有志が参加。生徒らは「いじめ反対」のメッセージを示すピンク色のそろいのジャンパー姿で「いじめ防止啓発活動をしています」などと呼びかけながら、通行人にティッシュを手渡した。

啓発活動にも参加した篠原さんは「みんなで助け合う気持ちがあれば、いじめはなくなるという思いで描いた。ティッシュを受け取ってくれた人たちには気持ちが通じたと思っている」、太田さんは「いろんな性格の人がいることをいろんな花の絵で表現した。今日の活動を通じて、少しでもいじめについて考えてくれる人が増えたら」とぞれぞれ話していた。