強盗想定し防犯訓練 三重県警四日市南署、JAで対応確認

【拳銃で脅して金を要求する強盗犯(左)=四日市市馳出町のJAみえきた塩浜支店で】

【四日市】三重県警四日市南署は21日夕、同市馳出町のJAみえきた塩浜支店で、金融機関対象強盗を想定した防犯訓練を実施した。署員4人、同支店と他支店の職員ら16人が参加した。

強盗犯役の署員が模擬凶器の拳銃を手に侵入。「手を挙げろ、動くな」と発砲しながら脅し、職員らに「こっち向くな、壁に行け」「金庫の金を入れろ」とバッグを差し出して要求した。

職員は110番通報ボタンを押し、金を入れたバッグを渡した後、カラーボールを持って逃走する犯人を追う訓練をした。また、犯人の身長や服装、年格好、逃げた方向などを確認して署員に報告した。

名倉博支店長(57)は「訓練を通じて、命を守ることの大切さを再確認できた。改善点を整理して万一に備え、より一層、防犯意識を高めていきたい」と話していた。同署生活安全課長は「緊急事態に対応できるよう、平素から声かけを徹底するなど、狙われない環境作りにも努めていただきたい」と総括した。