ふた物の器新作 津で草生窯、秋の展示販売

【ふた物など作品が並ぶ会場=津市安濃町中川の草生窯で】

【津】三重県津市安濃町中川の前田憲生さん(76)が主宰する草生窯の「秋の窯場展」が、同窯で開かれている。日常使いの器やひな飾りなど新作約20種を中心に展示販売している。26日まで。来場者1家族に1点「辰」と描かれた茶わんを進呈する。

前田さんは妻の充子さん(67)と共に昭和61年に同所に開窯。陶芸教室や公民館で指導し年2回春と秋に窯場展を開いている。

今回はふた物にこだわり、湯飲み、わん、鉢、カップなどいずれもふた付きで制作した。ふたに波紋のような筋目を付けたり、カボチャを思わせるユニークな形にしたりさまざまなデザインがある。充子さんは大小の愛らしいめおとびなを制作している。

前田さんは「新作に合わせこれまでのふた物も展示しているので数百点はある。つくだ煮など入れて保管するなど自由に使ってほしい」と呼びかけた。