宇治山田商高が国税庁長官表彰 租税教育推進、作文で大山さん伊勢税務署長賞 三重

【表彰を受けた江﨑校長(左から2人目)と大山さん(同3人目)=伊勢市の宇治山田商業高校で】

【伊勢】税の意義や仕組みを学ぶ「租税教育」を推進した学校や団体を表彰する国税庁の「租税教室推進校表彰」で、三重県伊勢市の県立宇治山田商業高校が最優秀の国税庁長官表彰を受けた。また、同庁が募った「税に関する高校生の作文」で、同校商業科3年の大山日和(ひより)さん(17)が、伊勢税務署長賞に選ばれた。

表彰は「税を考える週間」に合わせ、例年実施している。同校は長年、外部講師による租税教室を開催し、税の作文に積極的に応募。また税務署のインターンシップに参加するなど、税務教育に取り組んだことが評価された。今年の国税庁長官表彰は、全国の24団体で、県内では同校のみ。県内で同表彰は7年ぶり。

「税に関する高校生の作文」で受賞した大山さんは、伊勢税務署管内で応募のあった122点の中から選ばれた。大山さんは作文で、祖父の介護を通し、医療や介護、公的サービスに税金が使われていることに気付いたとし、税の必要性や大切さをつづった。

15日に同校で表彰式が開かれ、江﨑徹校長と大山さんにそれぞれ表彰状が贈られた。江﨑校長は「名誉ある賞をいただきうれしく思う」と述べた。大山さんは「選ばれて驚いた。作文を通じ税の重要性や大切さを伝えられたら」と話していた。