危険物運搬車を抜き打ち検査 事故防止へ鈴鹿署など、2台に改善指導 三重

【車両の立ち入り検査をする消防職員=鈴鹿市南玉垣町で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市南玉垣町の国道23号線上り車線で16日、タンクローリーなどの危険物運搬車両を対象した立ち入り検査があり、鈴鹿署や市消防本部、鈴鹿保健所など関係機関の約30人が、車両設備の維持管理状況や危険物の積載方法などに違反がないか検査した。

危険物や毒物、高圧ガスなどを運搬するタンクローリーや貨物自動車などによる事故の未然防止と危険物取扱者の順法意識の高揚を図ることを目的に、抜き打ちで毎年実施している。

「危」などの標識を掲げて走行中の車両を鈴鹿署員が停車させ、隣接するスーパーの駐車場に誘導。検査ではそれぞれの担当職員が、運転者の危険物取扱者資格や車両点検記録の確認、運搬容器に漏れがないか、不正軽油を使用していないかなどを調べた。

この日は2時間で危険物6台、高圧ガス4台、毒劇物1台の運搬車両を検査し、そのうち2台で書類の記載漏れや整備不良が発覚したため、改善を指導した。不正軽油の取り締まりについては、いずれも問題なかった。