ビル火災想定し訓練 伊勢市健康福祉ステーションで職員と消防 三重

【はしご車でビル7階から逃げ遅れ者役を救出する訓練=伊勢市宮後で】

【伊勢】全国火災予防運動に合わせ、三重県伊勢市のJR伊勢市駅前の複合ビルにある市健康福祉ステーションで15日、火災を想定した市消防本部との初の合同訓練があった。

施設の職員と消防隊員ら約60人が参加。ビル7階にある施設の会議室のコンセントから出火し、逃げ遅れ者がいると想定した。

訓練では、出火に気付いた職員らが、館内に設置されている消火器や消火ホースで初期消火にあたり、通報装置のボタンを押して消防へ通報。施設を訪れていた人を屋外へ避難誘導した。消防隊員らが到着すると、7階ベランダにいた逃げ遅れ者役を救助袋やはしご車で救出した。

訓練後の講評で山下佐喜男消防署長は「職員と消防隊との連携が取れた有用な訓練だった。消防設備や防災への知識を高め、万一の災害時は、迅速な行動を取ってほしい」と述べた。