保険契約記載の書類紛失 三重県、遊漁船業が郵送

三重県は15日、遊漁船を運航する県内の業者から受け取った書類を紛失したと発表した。業者の個人情報を記載していたが、県は「現時点で個人情報の流出や被害は確認されていない」としている。

県によると、紛失した書類は5月、遊漁船業を営む男性が乗客賠償責任保険の契約更新を届け出るため、津農林水産事務所宛てに郵送した。男性の住所や電話番号、所有する船舶の概要を記載していた。

県が先月30日、書類を提出しない業者に依頼の文書を送付したことをきっかけに紛失が発覚。男性から「提出済み」との連絡があり、事務所の担当者は書類を受け取ったことを思い出したという。

事務所の職員らは執務室などを探したが、書類は見つからなかった。担当者の上司らが今月12日、男性宅を訪れ、事情を説明した上で謝罪。改めて書類を受け取り、必要な手続きを終えたという。

農林水産部水産資源管理課は「届け出の受理を1人で担当し、机に置いたままにしてしまったことなどが原因だと考えている。研修を繰り返すなどして公文書管理への認識を高めたい」としている。