林前外相、首相を評価「実直で忍耐強い」 自民三重県連、津で政経セミナー

【「政経セミナー」で講演する林前外相=津市大門で】

自民党三重県連は11日、津市大門のホテル津センターパレスで「政経セミナー」と題した政治資金パーティーを開いた。林芳正前外相が支持者ら約600人(主催者発表)を前に講演し、岸田文雄首相を「これほど実直で忍耐強い人はいない」と評価した。

林氏は講演で、岸田首相がSNS(交流サイト)で「増税メガネ」と呼ばれていることについて「ネットで変なあだ名が付けられているという。あり得ない話が最近、まことしやかに出ている」と批判した。

その上で「(岸田首相とは)28年の付き合い。これほど実直で忍耐強く、しっかりとやっていく人はいないと断言できる」と強調。岸田首相が打ち出した減税によって経済の循環を促す必要性を訴えた。

田村憲久県連会長は冒頭のあいさつで、所得税の減税を決めた岸田首相を「マスコミが攻撃している」と指摘。「やっていることに間違いはない。うまく伝えられていないのは、われわれの責任」と述べた。

また、田村会長は衆院解散について「今のところはないようだが、(国会の会期は)残り一カ月。何があるか分からないのが政界。まさかのことがあれば、皆さんに迷惑をかけるかもしれない」と語った。

一見勝之知事や公明党県本部の中川康洋代表らが来賓で出席。一見知事はあいさつで「皆さんの力を借りながら、今後も県政運営に努めたい。ますます自民党が優勢で日本が繁栄することを願う」と述べた。