浜郷小児童ら消防団の役割学ぶ 伊勢の団員が防災出前授業

【消防団員に教わり水消火器を体験する児童ら=伊勢市の浜郷小学校で】

【伊勢】三重県の伊勢市消防団による防災の出前授業が2日、伊勢市の浜郷小学校で開かれ、児童らが地域で活動する消防団の役割や防災に関する知識を学んだ。

市消防団では、22分団、510人余りの団員が活動している。出前授業は、子どもたちに、地域の団員から消防団の仕事を学んで興味を持ってもらい、将来の担い手育成につなげようと初めて企画した。

この日は、地元の消防団「浜郷分団」の団員六人と市消防本部の職員らが学校を訪れ、3年生37人が参加。授業で団員が、日頃の訓練活動や災害時の役割、消防士との違いなど、スライドを使ったりクイズを交えて講義した。胸骨圧迫(心臓マッサージ)を練習する子ども向け教材を使って心肺蘇生法を学んだり、水消火器の体験、消防車両の見学などもあり、児童らは積極的に取り組んでいた。

参加した俵すずさん(9つ)は「消防団のことは初めて知った。みんなのために頑張って活動してすごいと思った」と話していた。

同分団の富内一裕分団長は「防災意識を持ち、消防団に興味を持ってもらい、将来団員として活動してくれたらうれしい」と話した。