榊原小児童ら史跡巡る 増田さん案内、地域の歴史学ぶ 三重・津

【児童に400年以上前の墓の説明をする増田さん=津市榊原町で】

【津】三重県津市榊原町の歴史を学び史跡を巡る市立榊原小の総合学習が2日、同町内であった。3、4年生7人が、郷土史に詳しい榊原温泉ふるさと案内人の会の増田晋作さん(85)の案内で地域について学んだ。

一行は同校南側の山城跡や中腹の「山の神」の石碑などを見学。温泉の神を祭る射山神社やかつて同神社への参道にあった一の鳥居跡、榊原信濃守塚跡などを巡った。

増田さんは「この土地のサカキを伊勢神宮で使っていたので『サカキガハラ』から『サカキバラ』になった伝説がある」と説明。榊原家の菩提(ぼだい)寺・林性寺で400年以上前に立てられた榊原家の墓を案内し「ここが全国にいる榊原さんのふるさと」と紹介した。

児童は増田さんの話を興味深く聞き、熱心にメモを取った。4年の芦田胤啓さん(10)は「去年のこの授業がきっかけで榊原に興味がわいて、おじいちゃんと昔の道を歩いた。榊原は温泉とおいしい空気が魅力」と話した。