「駅鈴」が縁、地球儀と宣長漫画贈る 松阪のソフト開発販売、島根県浜田市の小学校に

【児童に「しゃべる地球儀」をプレゼントする竹本氏(左)=島根県の浜田市役所で】

【松阪】電気水道工事用コンピューターソフト開発販売「情報システム・J・T」(三重県松阪市駅部田町)の竹本博志社長はこのほど、島根県浜田市の全小学校へ音声機能付き「しゃべる地球儀」と歴史漫画「鈴せんせい 本居宣長のすべて」を寄贈した。竹本氏は「駅鈴で結ぶ松阪市・浜田市・隠岐の島町友好の会」(中西誠治会長)の顧問を務めている。

松坂城主が転封され島根県の浜田藩主となり、後の同藩主が本居宣長に源氏物語を講釈してもらった返礼に駅鈴を贈った縁で平成28年、「駅鈴で結ぶ松阪市・浜田市 観光・文化交流協定」を結んでいる。宣長に贈られた駅鈴は同県隠岐の島町に伝わる駅鈴が原型で、松阪駅前のモニュメントになっている。

竹本氏は会社横でまちかど博物館兼喫茶店「竹輝銅庵」を運営。10年ほど前に結成された交流組織を通じ友好を深めている。昨年は隠岐の島町の全小学校7校へタッチペンで指すと国名や首都、人口を話す地球儀をプレゼントした。

寄贈式が今月20日、浜田市役所であり、竹本氏は同市の全小学校16校と同市教委へしゃべる地球儀と漫画本の17セットを贈った。

竹本氏は久保田章市市長に「愛」「四海兄弟」の自筆額装を贈り、子どもたちに「グローバル化が進んでいる。楽しみながら勉強してほしい」と呼びかけた。

石見小学校の児童が「地球儀を見てわくわくしている。気になる国を調べて勉強して、下の学年の子に教えてあげたい」とお礼を述べた。