7割以上が肯定的 鈴鹿市の学校再編計画素案の意見募集で

【学校再編計画素案の意見募集結果について話す末松市長=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市の末松則子市長は29日の定例記者会見で、児童数減少に伴う市立天栄中学校区の学校再編計画素案について、市教委が8月21日―9月20日まで実施した意見募集に45件の応募があり、そのうち7割以上が肯定的であったことを明らかにした。

末松市長は「(45人の内訳は)天栄中学校区から41人、同校区以外から4人。県外からの応募もあった」と説明。「いろいろな意見があったが、否定的な意見は全体の3割弱だった」と答えた。

届いた意見は10月中旬をめどに市教委ホームページで公表するほか、計画の中に盛り込むという。

同中学校区には市の南部地域にあたる天名、合川、郡山、栄の4小学校があり、そのうち合川小では令和6年度、天名小では令和8年度から、二つ以上の学年をひとまとめにして一つの学級に編成する「複式学級」が発生する見込み。

複式学級回避のため、計画素案では栄小を除いた3小学校を統合した「新たな小学校」の令和8年度開校と、新たな小学校のほか栄小と天栄中の児童生徒を対象に、令和14年度をめどに早期開校を目指す小中一貫の義務教育学校の設置に向けた考え方を示す。