杉本が初の世界体操へ 三重の相好体操ク所属

【4月の全日本選手権で平行棒の演技に臨む杉本海誉斗(相好体操クラブ提供)】

30日からベルギー・アントワープで始まる、第52回世界体操競技選手権日本男子代表として、本県拠点の相好体操クラブ所属の杉本海誉斗の出場が決まった。男子代表の三輪哲平(セントラルスポーツ)が事前合宿練習中のケガの影響で出場メンバーから外れたため帯同補欠で現地入りしていた杉本との交代が決まった。杉本は初の世界選手権出場。

千葉県出身の23歳の杉本は日本体育大卒業後の2022年春、相好体操クラブに加入。今年4月の全日本選手権で個人総合3位、6月の全日本種目別選手権では得意種目の平行棒で優勝した。

8月のユニバーシティゲームズ(旧名称・ユニバーシアード)にも初出場。団体戦で銀メダル、種目別個人の平行棒で銀、鉄棒で銅メダルを獲得している。

ユニバーシティゲームズの成果報告会見では「国内大会と変わらず緊張することなくいつも通りの自分の演技ができた」と語り、世界選手権に向けては「テレビでしか見たことがない大会。立場は補欠だが行くからにはたくさんのことを吸収したい」と意気込んでいた。

体操競技の日本男子は15年大会以来の団体総合金メダルを目指して30日の予選に臨む。

杉本海誉斗選手の話 自分だけでなく三輪選手の思いも背負って、試合をしたい。種目別の平行棒の金メダルも狙っていきたいが、まずは団体金メダルを目指して、全員で頑張ります。