和太鼓、三味線で「灯おどり」 つなぐテーマにコンサート 亀山

【和太鼓と三味線、歌に合わせて「灯おどり」を披露する踊り手さんら=亀山市東御幸町の市文化会館大ホールで】

【亀山】三重県亀山市東御幸町の市文化会館を管理・運営する同市地域社会振興会は24日、同館大ホールで、つなぐをテーマにコンサート「音綯(おとない)」を開催し、観客約500人を魅了した。

同コンサートは同館の自主事業として6回目となる。鈴鹿市出身で、現在は京都府京丹波町を拠点に活動している和太鼓奏者、凛さんが総合演出し、京丹波町の「和知太鼓保存会」と同町出身の太鼓芸能集団「鼓動」の名誉団員・藤本吉利さん、同町を拠点に活動している三味線奏者の東京月桃三味線(とうきょうげっとうしゃみせん)の2人が出演した。

【凜さん(左から3人目)も参加した和知太鼓の演奏=亀山市東御幸町の市文化会館大ホールで】

凛さんの和太鼓に東京月桃三味線の三味線に合わせ、藤本さんの歌で、亀山の内田流寿好会5人と亀山ミュージカルメンバー7人の計12人が、手にボンボリを持ち、亀山小唄の「灯おどり」を披露した。

また、同保存会による京丹波町の無形民俗文化財に指定されている伝統芸能「和知太鼓」の披露もあった。亀山小唄を歌った藤本さんは「艶っぽい歌詞で、旋律も覚えやすく楽しく歌いました」と語った。

凛さんは「『音綯』はこれまでは、和楽器を中心に、演奏をしてきましたが、今回初めて亀山の皆さんの協力で伝統踊り「灯おどり」を披露でき、自分も楽しめました」とし、「次回のコンサートでも趣向を凝らしたい」と話していた。