津田学園生徒ら地区住民と交流 防災や美術教室、楽器体験 桑名

【部員らに教わってトロンボーンを吹く男児(左側手前)=桑名市野田の津田学園中学校・高校で】

【桑名】桑名市野田の津田学園中学校・高校の生徒と同市野田地区の住民との交流会が23日、同校であった。住民約100人が訪れ、多彩な催しを通して有志の生徒約40人と交流した。

新聞紙を使ったスリッパ作りなど防災の知識が学べるブースや、絵の具がついた糸を紙で挟んで引っ張る「糸引き絵」が体験できる美術教室、スーパーボールすくいなどが楽しめるコーナーが、各教室に設けられた。

生徒が講師を務める高齢者向けのスマホ教室には約20人が集まり、無料通信アプリ「LINE(ライン)」の使い方を教わった。吹奏楽部による楽器体験会では、10種類以上の楽器演奏が体験でき、部員らの指導で小学生の男児はトロンボーンを吹き、音を出した。

インターアクトクラブの部員らが、同地区の行事の手伝いを5年ほど続けている。交流会は、野田まちづくり協議会(山口昌康会長)から「一緒にイベントをやろう」という申し出があり、今回初めて開いた。

山口会長(76)は「互いに関係を築いて、よりよい町にしていきたい」と、これから先を見据えた。同クラブ部員の稲田美咲さん(高校2年)は「地域の人が気軽に話しかけてくれて、うれしかった。普段の生活の中でも、自分から積極的に声をかけようと思う」と話した。