<高校野球>吉留が粘投、十輪地が決勝打 近大高専

【近大高専―三重 近大高専の先発・吉留=23日、ドリームオーシャンスタジアムで】

○…近大高専が昨年秋の県大会準々決勝で1点差で破れた三重を1点差で退けて4強入り。最速146キロの2年生右腕吉留が2年連続で先発。7回7失点と苦しみながら1点ビハインドで粘ると「(点差を)3点以内に抑えれば…」と話す主将の倉好三塁手ら打線も奮起。九回2死二、三塁の好機で7番代打十輪地が逆転の2点決勝打を放った。

○…昨秋の三重戦は7回無失点の好投も報われず「三重高に勝つことを目標にしてきた」。気合いが空回りの再戦は被安打10、9四死球、2暴投の乱調だったが「去年と同じ思いはしたくない」と最少点差で粘り右足指のまめがつぶれても志願して七回を投げきった。試合後、自らの投球に「納得いかない」と厳しい表情だったが、仲間の支えには「一丸になってやってくれた。1人じゃないと感じることができた」と感謝した。