土性さんに特命員辞令 スポーツの枠超え松阪市の魅力発信 三重

【辞令をアピールする土性さん(右)と竹上市長=松阪市役所で】

【松阪】三重県松阪市は10月1日、五輪女子レスリング金メダリストで同市教育委員会事務局スポーツ課職員の土性沙羅さんに「まつさか魅力発信特命員」を兼務する辞令を発令する。スポーツの枠を超え、市役所全課にわたるPR業務をできるようにする。

同市は4月に入庁した土性さんを核にスポーツと連動したまちづくりを目指し、「伝えたい!スポーツのチカラ」プロジェクトを始め、小中学校への出前授業などを実施してきた。10月1日の正式採用を機に同特命員に就く。

また土性さんは同日、スポーツ選手のマネジメントやスポーツ事業を手がけるHLBスポーツ(東京都渋谷区)とマネジメント契約を結び、テレビなどメディア出演で支援を受ける。

今後は観光、健康の部局と連携する。写真家の浅田政志さんと松阪牛の魅力を紹介するウェブ記事を観光情報サイト「観光三重」に今月21日に掲載。管理栄養士と共演する「土性沙羅の栄養満点☆チカラご飯ch」を同市のYouTubeと行政チャンネルで11月28日から配信・放送する。

スポーツの魅力を伝えながら選手を応援する「土性沙羅のスポーツのチカラ応援ch」は2回目を10月3日に公開する。県出身のガールズ競輪の大型新人、竹野百香選手(松阪競輪場所属)をゲストに迎え、土性さんの競輪体験や太ももの太さ対決を盛り込んでいる。

土性さんは「県外、全国、世界に松阪のいいところを知ってもらえたら」と張り切っている。

竹上真人市長は「全庁的に連携した企画を展開する」と話した。