働く女性が地域課題解決考える 三重県と推進会議ワークショップ

【グループワークで参加者と意見交換する一見知事(中央)=津市栄町の県勤労者福祉会館で】

三重県と女性の大活躍推進三重県会議は21日、津市栄町1丁目の県勤労者福祉会館で、働く女性が地域の課題解決について考えるワークショップ「みえ働くサスティナラボ」を開いた。サテライト会場の県尾鷲庁舎と合わせ、県内の企業や団体で働く中堅・若手従業員計15社から27人が参加した。

「みえ働くサスティナラボ」はジェンダーギャップ解消に向けて、課題の解決策を検討・提案し、異業種で働く参加者同士の交流を通じて、視野を広げ、課題の解決策向上を図ることが目的。

セミナーは、県の委託を受けた「タスクールPlus」社が運営。「働く女性が考えるみえのミライ」をテーマに、参加者が働く女性の目線で働きやすさや暮らしやすさをグループワークや意見交換を通じて考え、意見を集約し県や企業に提案する。

参加者らはこの日を初回に年内計3回のグループワークを実施。ワークショップで出されたアイディアをまとめ、来年1月末の成果発表会で、県や企業へ提言を行う。

【ジェンダーギャップ解消をテーマに講演する萩原さん】

この日は、国立女性教育会館の萩原なつ子理事長が「日本のジェンダーギャップの現状と先進事例の取り組みについて」と題して講演。

萩原さんはジェンダーギャップ解消のためには「現行システムや意識を変えるという意志と実行力が必要」と話し、先進事例として若い女性の声を政策に反映し、20歳―34歳女性の人口増加につなげた東京都豊島区の事例などを紹介した。

講演終了後のグループワークでは「住み続けたくなる三重県」をテーマに、参加者は模造紙に付箋を貼りながら意見交換。一見勝之知事も参加し、各グループを回りながら参加者の意見に耳を傾けた。

グループワークを終え、一見知事は「意外に交通機関を便利にしてほしいという声が多かった。県でも本年度担当課を作った。すぐには良くならないが、少しずつ良くなっている」と感想を述べた。