特殊詐欺に注意、寸劇で呼びかけ 敬老の日、高齢者に

【寸劇を披露する木地事務局長(右側)と三好課長(左側)=桑名市赤尾台の赤尾公民館で】

【桑名】敬老の日の18日、三重県桑名署生活安全課の三好由里子課長と桑名地域生活安全協会の木地茂事務局長が、桑名市赤尾台の赤尾公民館で特殊詐欺の被害防止を呼びかける寸劇を披露した。名義貸しトラブルの解決名目で金をだまし取る「架空料金請求」の手口を紹介する初の演目で、高齢者に注意を促した。

赤尾自治会主催の敬老会の会場で、75歳以上の高齢者18人が見入った。寸劇では「老人ホームの入居権が当たった」と金をだまし取る手口の詐欺を再現。犯人役の木地事務局長が不動産業者や工務店社員、弁護士にと次々とふんし、高齢者役の三好課長を電話で言葉巧みにだまし、宅配便で現金を送らせた。

寸劇の後、三好課長は「犯人は言葉巧みで、手口も巧妙化している」と話し、対策として犯人からの電話に出ないよう留守番電話設定の活用や、固定電話に特殊詐欺を防ぐ機器を取り付けることを勧めた。