桑名宗社で御車祭 小学生が奏楽を奉納

【太鼓を演奏する小学生ら=桑名市本町の桑名宗社で】

【桑名】三重県桑名市本町の桑名宗社(春日神社)で17、18の両日、市無形民俗文化財「御車祭(みくるまさい)」が執り行われた。17日夜は楼門前で、地元の小学生らが奏楽を奉納した。

ちょうちんの明かりがともり厳かな雰囲気の中、伊藤仁真(のりちか)君(12)、金森裕人君(同)、堀蓮昌(れんすけ)君(同)の3人が雅楽の演奏に合わせ、太鼓を鳴り響かせた。伊藤君は「一生懸命練習してきた成果が、神様の前で出せたと思う」と話した。

御車祭は同社の大祭で、鎌倉時代から700年続く。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている「桑名石取祭」は、御車祭に向けて境内を整備するための祭事という。

不破義人宮司(36)は「そのことはあまり知られていないが、昔の風情を感じてもらえると思う。より多くの人に知ってもらい、親しんでほしい」と話した。