昨年度奉納の美術品公開 伊勢の神宮美術館 三重

【昨年度に伊勢神宮に奉納された日本画や書などが並ぶ会場=伊勢市神田久志本町の神宮美術館で】

【伊勢】三重県伊勢市神田久志本町の神宮美術館で、昨年度に伊勢神宮に奉納された美術作品を公開する特別展示「令和4年度奉納 神宮式年遷宮奉賛美術品展」が開かれている。12月26日まで。

日本芸術院会員や人間国宝の作家らが奉納した日本画や書、工芸など14点を展示。そのうち7点は初公開となる。

広島県宮島の雄大な山々を6枚組のパネルに描いた日本画家伊藤髟耳(ほうじ)さんの「重なる山のむこう」、日本画家の土屋禮一さんが金屏風(びょうぶ)に4匹のアシカと四つ葉のクローバーを表した「四つ葉飛翔図」、書家の黒田賢一さんが万葉集の和歌をしたためた「春の雑歌」などが並ぶ。

同館は毎年、人間国宝や日本芸術院会員、文化功労者の作家が神宮に奉納した作品を収蔵し、現在は約490点が保管収蔵されている。

学芸員の中村潔さんは「国内トップの作家たちの最先端の作品ばかり。新しい美の形をご覧いただきたい」と話していた。

木曜休館。観覧料は大人500円、小中学生100円。問い合わせは同館=電話0596(22)5533=へ。