一見知事就任2年「議員評価高い」 中森三重県議会議長会見、注文も

【定例記者会見で、一見知事を評価する中森議長=県議会議事堂で】

中森博文三重県議会議長は13日の定例記者会見で、今月で就任から2年を迎える一見勝之知事について「議員からの評価が高い。低くはない」などと述べ、議会などと「顔の見える関係」を築くよう促した。

中森議長は会見で、一見知事について「新たな提案が少しずつ出ている」と述べ、子育て支援に注力する姿勢を評価。市町独自の子ども施策に予算を充てる事業についても「これまでになかった」と語った。

一方で「個人的な意見」として「やはり議会からすれば顔の見える関係、心が通じ合うことが重要」と指摘。「就任時は知事のことを具体的には知らずに不安だったが、徐々に払拭されている」と述べた。

人口減少対策方針などの計画策定が予定よりも遅れたことについては「承知している。代表質問や一般質問で議員が質問し、答弁によって払拭したり、改善してもらったりすることに尽きる」と語った。

杉本熊野副議長は、津市で母親(42)の暴行を受けた三女=当時(4つ)=が死亡した事件を受けて検証委員会を早急に立ち上げたことや、災害発生時の初動対応に努めていることなどを評価した。

一方、知事と市町長が地域の課題について話し合う「円卓対話」が「まだ十分に進んでいない」と指摘。「さまざまな分野の人と直接に会って意見交換をすることが重要。さらに進めてほしい」と促した。