82歳澤村さん、平泳ぎ「銅」 世界マスターズ、2大会連続メダル 三重・伊勢

【世界マスターズ水泳での銅メダルを手に笑顔をみせる澤村さん=伊勢市役所で】

【伊勢】先月、福岡市で開催された「世界マスターズ水泳選手権」50メートル平泳ぎ(80―84歳)で、三重県伊勢市の伊勢スイミングスクール所属の澤村常彦さん(82)=松阪市久保町=が銅メダルを獲得。2019年に韓国であった前回大会での銀メダルに続く、2大会連続の快挙となった。

澤村さんは、元高校教員。高校2年から水泳を始め、教員時代は、三重高校などで水泳部の顧問を務めた。30代前半までたびたび国体にも出場し、優勝や入賞を経験している。65歳で退職し、長年競技からも遠ざかっていたが、5年前、たまたまプールで泳いだことをきっかけに、周囲に誘われ競技に復帰した。

今大会のレースには、標準記録をクリアした各国の16人が出場。澤村さんは47秒29を記録し、3位となった。

このほど伊勢市役所で、澤村さんが鈴木健一市長に報告し、メダルを披露。今大会の1カ月前に頸椎(けいつい)を痛めながら、整骨院に通って出場にこぎつけた経緯などを紹介し「首のけががあり、完泳できただけでも感激。銅メダルは、水泳の神様がくれたプレゼントです」と話した。「泳ぐことが好きで、楽しみながら、こつこつ続けることが秘訣。2年後開催予定のシンガポール大会まで泳ぎ続けたい」と意欲を語った。