多彩な木の絵描く 桑名で汲田さん作品展 三重

【作品を紹介する汲田さん(左)=桑名市南寺町のギャラリー寺町で】

【桑名】三重県桑名市西方の汲田道穂さん(78)は12日、同市南寺町のギャラリー寺町で
絵画の作品展を開き、油彩画を中心に水彩画やスケッチなど22点を展示した。17日まで。

汲田さんは定年後の趣味として、70歳で絵を習い始めた。週1回、名古屋市の教室に通い、腕を磨いている。個展は、令和元年にふるさとの岐阜県・大野町で開いて以来、2回目という。

自然に囲まれた大野町で育ち、好んで木の絵を描く。会場には、冬の木立と雪に残る人の足跡、仲良く寄り添うかのようなサクラの老木、野焼きの風景などもあり、力作がそろう。

幹に咲く一輪のウメを描いた作品「早春」は、5年前の「日本の自然を描く展」(上野の森美術館など主催)で、彫刻の森美術館賞を受賞した。

汲田さんは今年の同展でも優秀賞に選ばれ、「もっともっと、上を目指したい」と笑顔で話した。