「外国人の人権」よもやま話 亀山で市民ら50人参加 三重

【外国人の人権について話し合う参加者ら=亀山市東町の市市民協働センターで】

【亀山】亀山の市民団体「ヒューマンネットワーク」(関喜照代表)は10日、三重県亀山市東町の市市民協働センターで、テーマ「外国人の人権」と題して人権よもやま話を開き、中学生から大人まで外国籍10人を含む市民ら計50人が参加した。

人権が尊重されるまちづくりを目指す同団体は、旧関町時代の「ネットワーク関」を、平成17年の亀山市と関町の合併後、現在の名称に変更し、受け継ぎその都度、テーマを決めてよもやま話を開いている。

この日、参加者らは6班に分れて、ワークショップ形式で、日本と生活文化の違う外国籍の人権や日常を共生するためには、何をすべきかなどそれぞれの立場で話し合った。

当時四歳でブラジルから亀山に来た、中学3年生の女子(15)は「小学校で容姿が外国人だけということでいじめなどつらい目にあったが、幼稚園から優しく接してくれた女の子に救われた」と当時を振り返り、「ありのままの自分をさらけ出すことに気がつき、その女の子とは今も同じ中学校に通い、唯一無二の親友です」と話した。

関代表(73)は「それぞれの国の文化を知ることでお互いが理解し合い、認め合うことが大切」とし、「人権を尊重し、学校生活や仕事、日常生活を楽しく暮らせる共生社会を築くために、一人一人が人権に対し再認識してほしい」と語った。