地球の歴史と環境破壊を考える 津で講演会に50人 三重

【環境講演会で話す稲垣氏=津市芸濃町の芸濃総合支所大会議室で】

【津】地域の健康と文化の向上を支援する団体「三重微笑庵」(岡本陽子会長、会員65人)は10日、津市芸濃町の芸濃総合支所大会議室で環境講演会を開催した。元市環境部長で市職員の稲垣巧氏(68)=同市白塚町=が地球の誕生から現在までの歴史と、環境破壊の実態について話した。

稲垣氏は生命が生まれた38億年前からこれまでの進化と文明の発達について解説した。「200年前の産業革命以降環境破壊や資源の枯渇が加速している」として、オゾン層の破壊、地球温暖化、海洋汚染などの現状を紹介し「今を生きる私たちの責務は何かを考え、皆で議論していかないと孫に地球が残せない」と訴えた。

約50人が聴講。同市安濃町の女性(79)は「地球がすごい進化をして今に至ることが分かった。ごみの仕分けや食品ロスを減らすなどできることをきちんとやろうと思う」と感想を話した。

同会は平成29年に発足し講演会や健康体操などを開催している。