2023年9月9日(土)

▼「名は体を表す」と言う。では、次の名前はなんと読むだろうか?「海」「翔馬」「七音」「月花」。答えは「マリン」「ペガサス」「ドレミ」「ルナ」。いわゆるキラキラネームだが、来年からNGとなる可能性が高いので、役所や来年親となるカップルが早くも混乱している

▼5月に成立した改正戸籍法では、氏名に「カタカナ等で表記した読み仮名」を付けて登録することが決まり、「読み方として一般に認められているもの」と規定された

▼規定には柔軟性があるが、漢字の本来の読み方と全く違う読み方は認められない。例えば、「太郎」と書いて「マイケル」、「天使」と書いて「エンジェル」はNG。改正の目的は、漢字表記のマイナンバーカードとキャッシュカードなどのカタカナ表記のものとの照合、ひも付けのためという

▼では、すでにキラキラネームを持っている人はどうなるのか? これは一年以内に読み方を届け出る必要がある。届けないと、住民票を参考に行政が勝手に記載する

▼読めない名前を付けられた子どもはかわいそうという意見が多数派と聞く。キラキラネームは「名は体を表わさない」ようだ。