性犯罪捜査、特殊詐欺被害対策を強化 下半期の課題を確認、県警で警察署長会議

【署長らに下半期の重要課題を話す難波本部長(中央奥)=県警本部で】

三重県警は8日、津市栄町の県警本部で、県内18署の署長や本部の各部長ら71人が参加する警察署長会議を開き、性犯罪捜査の推進や増加する特殊詐欺被害対策の強化など、下半期の重要課題を共有した。

難波正樹本部長は、7月に施行された改正刑法で性犯罪の処罰要件が明確化されたことについて「警察に期待される役割を理解し、被害者の心情に配慮した適切な対応や捜査を推進してほしい」と述べた。

また、県内で特殊詐欺被害が前年同期比で増加していることから、被害者の約7割を占める高齢者への対策を強化するよう呼びかけたほか、7月から一定条件下で免許不要になった電動キックボードなどの「安全教育や交通違反の取り締まりを徹底する」と話した。

村田典子県公安委員長は「県民は犯罪予防や検挙、交通事故の抑制を警察に期待している。地域住民の要望に応じ、効果的な活動を推進してほしい」と呼びかけた。