理想の日本テーマに発表 県内外の学生ら、インターンの経験交え

【「理想の日本」に向けた施策を発表する学生ら=津市羽所町で】

夏休み中に議員やNPO法人へのインターンシップに臨んだ大学生ら5人が8日、津市羽所町のアスト津でインターンの成果を発表し、それぞれが思い描く日本の実現に向けた施策を提案した。

インターンシップを手掛けるNPO法人「ドットジェイピー」の三重エリアが「未来国会2023三重大会」と題して開催。学生らに政治への関心を高めてもらおうと、毎年この時期に実施している。

この日は県内外の大学に在籍する1―3年の5人が参加。県議や津市議、NPO法人にインターンして得た知識などを踏まえて「もし、30年後に自分が総理大臣になったら」とのテーマで発表した。

地域での消費拡大を目的とした「地域通貨」の導入や貧困家庭に食事を提供するサービス、睡眠不足の解消を狙った「昼寝タイム」の普及などを提案。健康増進に寄与する「お笑いトレイン」の運行もあった。

参加者らは互いに発表を採点し、国産材の利用拡大に向けた施策を提案した三重大工学部1年の水谷凪沙さん(19)が優勝。水谷さんは13日にオンラインで開かれる全国準決勝大会に出場する。

三重エリアの代表を務める三重大人文学部3年の三浦綾音さん(20)は「それぞれの思いがこもった面白い提案が多かった。インターンの経験を生かし、さまざまな場面で活躍してもらいたい」と話していた。