「はがき150年」テーマに3千点 切手収集家「四日市郵趣会」が企画展

【会員らのコレクションが並ぶ会場=四日市市安島の市文化会館で】

【四日市】三重県内外の切手収集家でつくる「四日市郵趣会」(大嶋篤二会長、会員19人)は8日、四日市市安島の市文化会館で「WELCOME KITTE展2023~はがき150年」を開いた。会員らのコレクション3千点余を展示している。10日まで。

「はがき150年」をテーマに、明治六年に発行された初期の脇つき二ツ折はがき(半銭―1銭)、両面を使用する現在の形になった同八年の小型カナ入りはがき(半銭―1銭)から、昭和22年までの楠公はがき(1銭5厘―5銭)などが並ぶ。その時々のインフレや検閲制度などの世相をうかがい知ることができる。

また「東京オリンピック」や「植物」、「日本の歌」など意匠を中心とした切手、風景印や年賀印のイラスト消印など、会員それぞれのコレクションも並び、愛好者らの目を楽しませている。

会期中、先着100人に使用済み切手と冊子の配布、郵便についてのなんでも相談会のほか、午後1時半から出品者による作品解説もある。大嶋会長(75)は「会創立から51年。会員の高齢化が進んでいるが、今後も多くの方々に切手の集め方や楽しみ方を伝えていきたい」と話していた。