鳥羽工場に新事務棟完成 シンフォニアテクノロジー

【式典であいさつする武藤会長=鳥羽市鳥羽のシンフォニアテクノロジー伊勢製作所鳥羽工場で】

【鳥羽】総合電機メーカー「シンフォニアテクノロジー」(本社・東京都)が、創業地である三重県鳥羽市の同社伊勢製作所鳥羽工場で建設を進めていた新事務棟「鳥羽総合センター」が完成し、7日、竣工(しゅんこう)式が開かれた。新事務棟の施設の一部は、大規模災害時、地域住民の避難場所として提供する。

同社は、大正6(1917)年に同市で創業。半導体搬送装置や宇宙ロケット用電装品、特殊小型モーターなど多様な分野の製品を手がける。昭和44(1969)年に、現在の場所に同工場ができた。

【完成した新事務棟「鳥羽総合センター」=鳥羽市鳥羽のシンフォニアテクノロジー伊勢製作所鳥羽工場で】

新事務棟は、鉄骨2階建てで、床面積は1919平方メートル。総務や生産管理業務を行い、会議室や食堂が入る。屋上には太陽光パネルを設置。大規模災害時には、建物のエントランスや応接室を、地域住民の避難場所として提供する。旧事務棟は、敷地内の山側にあり、土砂災害の危険性があった。建物も老朽化していたため、昨年10月に新築工事に着工し、7月に完成。先月から稼働を始めている。

竣工式の後、記念式典が開かれ、同社や地域の関係者約100人が出席。武藤昌三会長は「鳥羽は、シンフォニアにとって聖地。充実した建物が完成し、気持ちを新たにした。この場所を、新しいものを考える拠点にしたい」と話した。