シンフォニアと鳥羽市が災害協定締結 災害時に避難場所として使用

【協定書を交わした中村市長と稲垣所長(左)=鳥羽市鳥羽のシンフォニアテクノロジー伊勢製作所鳥羽工場で】

【鳥羽】鳥羽市と総合電機メーカー「シンフォニアテクノロジー」伊勢製作所(伊勢市竹ケ鼻町)は7日、大規模災害時に、同社の敷地や施設の一部を、救援活動の拠点や地域住民の避難場所として使用するための協定を結んだ。

両者は平成29(2017)年、大規模災害時に同製作所鳥羽工場(鳥羽市鳥羽)の敷地の一部を、自衛隊や消防の災害支援活動拠点として提供する災害協定を締結している。加えて今回の協定により、同工場に7月に新築された新事務棟のエントランスや応接室と、耐震化した体育館を、地域住民の避難場所として提供する。収容人数は約360人。

同工場で調印式があり、中村欣一郎市長と稲垣努伊勢製作所長が協定書を交わした。稲垣所長は「鳥羽は創業の地。工場は海抜20メートルの高台に立地する。地域の防災拠点として活用してほしい」と話した。

中村市長は「大雨など災害が頻発する中、近隣住民の安心につながる」と述べた。