ヴィソンで自動運転実証 多気町、国補助金採択 三重

【記者会見に臨む久保町長=多気町役場で】

【多気郡】三重県多気町の久保行央町長は6日、記者会見に臨み、国土交通省の「自動運転による地域公共交通確保維持改善補助事業」に4日採択されたと発表した。補助金1億4千万円を申請し、町内の商業リゾート施設「VISON(ヴィソン)」で自動運転車を実証運行する。

将来の運転手不足を見据えたバスの自動運転を検証する。安心・安全な移動手段として活用できるか調べ、観光振興も狙う。

実証実験の運行車両は8人乗り。3台を専用コースで運行する予定。補助金はレンタル料などに充てる。完全自動運転のレベル4を目指すが、実証実験ではオペレーターが乗るためレベル2の扱い。

ヴィソンでは6月18日、G7三重・伊勢志摩交通大臣会合に合わせ自動運転を視察する乗車会があり、国交省幹部や一見勝之知事、久保町長らが参加した。

久保町長は乗車体験について「時速11、2キロ。全く安全。人が前にいると自然に止まる。全く違和感がない」と話した。